その他の調整
ÖHLINS Smart EC システムの調整
CBR1000RR-R FIREBLADE SP
この車にはÖHLINS Smart EC システムが装備されています。
ÖHLINS Smart EC システムは、フロントとリアのサスペンションとサスペンションコントロールユニット(SCU)で構成されています。
ÖHLINS Smart EC システムは、走行状況に応じてフロントとリアのサスペンションを予めプログラムされた最適な減衰特性に調整します。
フロントとリアのサスペンションの減衰力特性は、SCUが車に搭載されている各センサーからの情報を常に受信し、その情報をもとに走行状況に応じた最適な減衰力特性を決定しています。
ÖHLINS Smart EC システムは、走行状況に応じて、減衰力レベルを断続的に調整しています。
フロントとリアのスプリングの強さ(スプリングプリロード)は、手動で調整ができます。
さらに運転者の体重を設定することで、推奨スプリングプリロード値を確認することができます。、
ÖHLINS Smart ECはスウェーデンのÖHLINS RACING ABの登録商標です。
フロントスプリングの強さ(フロントスプリングプリロード)
体重や路面の状態などに応じ、スプリングの強さ(スプリングプリロード)を調整できます。
押す フロント コネクターカバー コネクターステー 押す |
強くなる
弱くなる
アジャスター
標準は、アジャスターを左回りに軽く止まるまで回したあと、右回りに2 回転戻した位置です。
アドバイス アジャスターは、無理に回さないでください。 左右の強さは必ず同じにしてください。 |
リアスプリングの強さ(リアスプリングプリロード)
体重や路面の状態に応じ、スプリングの強さ(スプリングプリロード)を調整できます。
スプリングの強さ(スプリングプリロード)は、アジャスターを右(時計回り)に回すと強くなり、左(反時計回り)に回すと弱くなります。
標準は、アジャスターを右回りに軽く止まるまで回したあと、左回りに8 回転戻した位置です。
アジャスター 強くなる 弱くなる |
アドバイス アジャスターは、無理に回さないでください。 |
推奨スプリングプリロード値を確認するには
運転者の体重を設定すると、プリロードガイドに推奨サスペンションプリロード値が表示されます。
運転者の kg |
アジャスターの回転数 | |
フロント (左回りに軽く止まるまで回した位置から) |
リア (右回りに軽く止まるまで回した位置から) | |
50 |
1 |
9.5 |
55 |
1.5 |
9 |
60 |
1.5 |
8.5 |
65 |
2 |
8 |
70 |
2 |
7.5 |
75 |
2 |
7 |
80 |
2 |
6.5 |
85 |
2.5 |
6 |
90 |
2.5 |
5.5 |
95 |
3 |
5 |
100 |
3 |
4.5 |
減衰力の調整
走行状況に応じで自動で減衰力を調整するA モードと、任意で減衰力の調整ができるマニュアルモードがあります。
A モードは車の状況と運転者の体重設定に応じて、フロントとリアのサスペンションの伸び側と縮み側の減衰力をそれぞれ自動で調整します。
A モードには、様々な状況に応じた乗り心地と車体特性を持つ3つのモード(A1 トラック、A2 スポーツ、A3 レイン )があります。
A モードの標準特性は、ÖHLINS Objective Based Tuning interface(OBTi)を通じて調整することができます。
OBTi サポート項目とA モードの使用用途
用途 |
OBTiサポート項目 | ||||
フロント |
リア |
ブレーキ |
加速 |
コーナーリング | |
トラック |
調整可 |
調整可 |
調整可 |
調整可 |
調整可 |
スポーツ |
調整可 |
調整可 |
調整可 |
調整可 |
調整可 |
レイン |
調整可 |
調整可 |
調整可 |
調整可 |
調整可 |
フロント/リア:
すべての走行状況において、フロントサスペンションとリアサスペンションの減衰力を調整できます。
トラック
(+)側に調整すると、すべての走行状況において、減衰力が増加し、より車体の安定感が増します。ハイグリップタイヤや高い路面温度に適しています。
(-)側に調整すると、すべての走行状況において、減衰力が減少し、荷重移動が増加します。グリップの低い路面などに適しています。
減衰力はフロントとリアのバランスを個別に変更できます。
スポーツ/レイン
(+)側に調整すると、全体的に硬めの特性となります。
(-)側に調整すると、全体的に柔らかな特性となり、より快適性が高まります。
減衰力はフロントとリアのバランスを個別に変更できます。
ブレーキ:
ブレーキをかけたときの初期動作において、フロントへの沈み込み速度を調整できます。
(+)側に調整すると、フロントへの沈み込み速度が遅くなります。
(-)側に調整すると、フロントへの沈み込み速度が速くなります。
|
加速:
加速中のリアへの沈み込み速度を調整できます。
(+)側に調整すると、リアへの沈み込み速度が遅くなり、急加速時に車体の安定感が増します。
(-)側に調整すると、リアへの沈み込み速度が速くなり、加速中のリアタイヤへの荷重移動が増加します。
|
コーナーリング:
コーナリング中のサスペンションの動きを調整できます。
(+)側に調整すると、旋回中の車体の動きがより安定し、旋回力が高まります。
(-)側に調整すると、切り返しや旋回中の動きが穏やかになり、グリップの低い路面や雨天などに適しています。
フロント、リア、ブレーキ、加速、コーナーリングの調整
S モードの切り換えかた
フロントとリアのサスペンションの伸び側と縮み側の減衰力を一定の値で調整できます。
マニュアルモードではフロントとリアのサスペンションの減衰力の自動調整機能はありません。
マニュアルモードには、3 つのモード(M1、M2、M3)があります。
M1 モードの初期設定は、速く走る場合に適しています。
M2 モードの初期設定は、楽しく走る場合に適しています。
M3 モードの初期設定は、安心して走る場合に適しています。
マニュアルモードでは以下の減衰力をそれぞれ任意で調整できます。
フロント縮み側:
フロントサスペンション縮み側減衰力
フロント伸び側:
フロントサスペンション伸び側減衰力
リア縮み側:
リアサスペンション縮み側減衰力
リア伸び側:
リアサスペンション伸び側減衰力
フロント縮み側、フロント伸び側、リア縮み側、リア伸び側の調整
S モードの切り換えかた
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